(3)不動産取引市場の整備、不動産管理の高度化等 1)不動産取引市場の整備  我が国の不動産取引市場を活性化させるため、公正で透明な市場の形成を図るとともに消費者保護の一層の推進に取り組んでいる。  消費者に対するインターネットを利用した不動産物件情報の提供促進のため、不動産業界が一体となって検討している不動産物件情報のオープンウェブサイトの構築を推進している。  また、不動産取引の適正な価格形成に資するため、指定流通機構(レインズ)が公開している平均取引価格等の市況情報の充実も図っている。 指定流通機構(レインズ)  宅地建物取引業者が指定流通機構に物件情報を登録し、広く業者間で情報交換を行う仕組み。広く取引の相手方を探索でき、迅速、透明な不動産取引が可能となる。また、指定流通機構は報告された成約情報を基に平均取引価格等の市況情報を公表している。 2)不動産管理の高度化、不動産業の人材育成  (ア) マンション管理業者の登録制度の創設  マンションストックの増大に伴い、マンションの適正な管理の確立が緊急の課題になっていることを踏まえ、マンションの管理の適正化の推進に関する法律が平成13年8月1日より施行され、これにより、マンション管理業者の登録と管理業務主任者の事務所ごとの設置の義務付けや業務規制が行われている。  なお、事務処理の円滑化や利用者の利便性向上のため、平成14年10月1日からマンション管理業者の登録事務を各地方整備局、北海道開発局及び沖縄総合事務局に委任することとした。  マンション管理業者数(14年9月末現在):2,092  管理業務主任者試験の合格者:33,742人(13年度)            合格率:58.5%  管理業務主任者登録者数(14年9月末現在) :28,052人  管理業務主任者証交付者数(14年9月末現在):24,908人  (イ) 不動産業の人材育成  不動産の有効利用ニーズに応えるビル経営管理士認定制度、不動産コンサルティング技能の審査・証明事業認定制度により、高度な専門家を育成している。また、人材育成の一環として、宅地建物取引主任者に関する各種講習の充実を図っている。