第II部 国土交通行政の動向 

(4)交通結節点の整備

 様々な交通施設が集中し、大勢の人が集まるため、都市再生の核として高い利便性と可能性を有する交通結節点について、交通結節点改善事業や都市再生交通拠点整備事業等を活用し、交通機関相互の乗換利便性の向上や鉄道・幹線道路により分断された市街地の一体化等により、都市交通の円滑化を図るとともに、拠点として整備する。
 また、鉄道利用者の利便性や安全性の向上等を図るため、駅機能を総合的に改善する鉄道駅総合改善事業により、都市整備と一体的にホームやコンコースの新設等を行っている。
 平成15年度においては、交通結節点改善事業は新宿駅地区(東京都)等約180箇所、都市再生交通拠点整備事業は天王寺・阿倍野地区(大阪市)等約30箇所、鉄道駅総合改善事業は京急蒲田駅(東京都)等4箇所で実施している。
 今後は、交通結節点を中心とした都市の再生をさらに促進するため、道路・都市事業と鉄道事業の同時採択による整備のスピードアップを図ることとしている。

 
図表II-3-2-4 交通結節点の整備の例(京急蒲田駅)

交通結節点の整備の例として、京急蒲田駅周辺では、連続立体交差事業、国道15号(第一京浜)と環状8号線の立体交差、市街地再開発事業と併せて、京急蒲田駅のホームを2層高架構造化し、鉄道により分断された駅周辺地域と鉄道駅との一体的なまちづくりを行うとともに、空港アクセス機能の改善等を図ることとしている。

 

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