第II部 国土交通行政の動向 

(3)CM方式の導入に向けた検討

 従来、我が国における建設生産・管理システムは、一括発注方式が主として活用されてきたが、発注者を取り巻く経済環境が変化し、コスト意識が高まる中で、専門工事業者の技術力の上昇もあり、CM(Construction Management)方式に対する関心が高まっている。
 特に民間発注者を中心として、コスト構成の透明化等に対するニーズが高まっており、既に一部ではCM方式の活用が始まっている。
 一方、公共発注者においても、技術者に対する量的・質的補完や設計・発注・施工段階の発注者の機能強化を図る観点から、CM方式に対する関心が高まっている。
 国土交通省では、CM方式に対する関係者の理解を深めるため、平成14年2月に「CM方式活用ガイドライン」を策定し、我が国でCM方式を導入するに当たっての課題等の整理を行い、また、同年12月には実務手引書として「地方公共団体のCM方式活用マニュアル試案」を整理した。これらを踏まえ、CM方式における責任施工体制の構築に向けた調査検討を行っているところである。

 

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