第II部 国土交通行政の動向 

(2)地球温暖化に伴う海面上昇の監視

 地球温暖化に伴う海面の上昇は、海岸を侵食し、高潮、異常潮位などの沿岸災害を激化させるおそれが大きいことから、国土保全のあり方を検討する上で、長期的な海面上昇の把握が必要である。このため、気象庁は、平成15年度から、全国13か所の検潮所に精密型水位計を整備して高精度の海面水位観測を行うとともに、海洋気象観測船等で得られた海洋変動データ等に加えて、国土地理院から提供を受けた地盤変動データを活用して、地球温暖化によって生じた長期的な海面上昇傾向を抽出し、情報を発表していく予定である。

 
図表II-8-3-2 海面上昇監視体制の強化

GPS衛星、海洋気象観測船、地球観測衛星からの取ったデータを、水位変動解析装置を利用することによって、地球温暖化によって生じた長期的な海面の上昇に関する情報をとっている。

 

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