第II部 国土交通行政の動向 

(5)川と人との豊かな関係の構築

 川は地域に身近に存在する自然空間として、近年、環境学習や自然体験活動等の様々な活動が活発に行われてきている。平成14年度から小・中・高等学校において「総合的な学習の時間」が順次実施されたこと等も踏まえ、「子どもの水辺」再発見プロジェクトなど子どもたちが安全に水辺で学び、遊ぶためのプロジェクトや情報発信を行っている。

○「子どもの水辺」再発見プロジェクト
 市民団体、教育関係者、河川管理者等が連携して、地域の身近な水辺における環境学習や自然体験活動を推進するため、遊びや自然体験活動の場となる水辺を「子どもの水辺」として登録し、「子どもの水辺サポートセンター」において活動に役立つ様々な支援を、文部科学省及び環境省と連携して実施。
○水辺の楽校プロジェクト
 「子どもの水辺」として登録された箇所において、堤防の緩傾斜化や安全に水辺に近づける河岸整備などを実施。
○川の通信簿
 住民、市民団体等とともに、河川等の利用の快適性や、環境状況を現地で評価し、よりよい河川空間の整備、管理を行っていく。
○川の生き物調べ
 川にすむ生き物を調べ、川の水質調査を行うことを通じて、身近な河川に接し、川への関心を呼び起こすことを狙いとして実施(環境省と連携)。
○「川で学ぼう」「川であそぼう」ホームページ
 学校の先生が河川をテーマとして総合的な学習を行う際などに参考となる情報を発信するとともに、子どもたちの川あそび、自由研究等を支援。

 
<子どもの水辺>



 また、川には危険が内在し、安全に活動するためには正しい知識が不可欠であることから、市民団体が中心となって設立された「川に学ぶ体験活動推進協議会(RAC)」等と連携し、川の指導者の育成等を推進していく。

 

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