第II部 国土交通行政の動向 

2.空港周辺環境対策

 空港の環境対策としては、低騒音型機の導入、発着規制等の発生源対策、滑走路の移転、防音林の設置等の空港構造の改良及び国・空港周辺整備機構等が行う空港周辺対策の3点が挙げられる。航空機の騒音による障害は改善の方向にあるが、今なお騒音問題が解決したといえる状況にはなっていない。今後とも航空需要が増大していくことが見込まれる現状においては、航空機騒音の解消・軽減を図るための対策を行うとともに、空港周辺住民の生活環境を改善し、空港と周辺地域の調和ある発展を図ることが必要である。
 また、空港と周辺地域において環境の保全及び良好な環境の創造に向けた取組みを行う「エコエアポート」づくりを積極的に推進することが重要であり、平成15年8月「エコエアポート・ガイドライン(空港環境編)」を制定した。15年度から、順次、国が管理する空港において、空港内事業者等の関係者による協議会を設け、省エネルギーやリサイクルについての数値目標を設定した空港環境計画を策定し、推進している。

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む