第II部 国土交通行政の動向 

(3)自由で公正な海外建設市場の形成に向けた取組み

 近年の海外建設市場は、1997年(平成9年)のアジア経済危機以降厳しい状況が続いており、2002年度(平成14年度)における我が国建設業の海外受注額は7,584億円と最盛期(1996年度(平成8年度))の47.6%にとどまっている。しかし、中国やASEAN地域などは潜在的な成長力が高く、今後も我が国建設業にとって有望な市場である。WTO(世界貿易機関)における地球規模の貿易の自由化、メキシコ、韓国やASEAN諸国とのFTAやEPAなど二国間の経済連携への取組みがそれぞれ活発化していく中で、対外経済交渉を通じて我が国建設業が持つ優れた技術力、管理能力が海外で一層発揮できる市場環境の形成を図っていく。

 

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