(9)他市町村との連携に取り組んでいる事例 東京都台東区 〜新札街道プロジェクト〜  台東区と福島県会津地方は、江戸時代の参勤交代や戊辰戦争、第2次世界大戦中の学童疎開等、歴史的な繋がりがあり、現在では、浅草と会津が鉄道で結ばれている。台東区出身の樋口一葉が新五千円札の図柄に、福島県猪苗代町出身の野口英世が新千円札の図柄に、それぞれ選ばれたことから、平成15年には、台東区と猪苗代町を含む会津広域圏が共同でそれぞれの地元の新聞紙に広告記事を掲載し、両者の功績をたたえるとともに、ゆかりの地として魅力を発信した。16年も、浅草と会津を結ぶ鉄道の沿線都市も含め、交流事業を実施していく予定である。 <樋口一葉> <野口英世> (注)写真は東京新聞、福島民報より 大阪府豊中市 〜広域連携によるニュータウン再生〜  豊中市、吹田市の両市域にまたがる千里ニュータウンは、街開きから40年が過ぎ、居住者の高齢化、団地の老朽化、商業施設の低迷など様々な課題に直面している。そこで、両市では連絡会議を設置し、まちづくり市民フォーラムの開催やコミュニティビジネス起業支援など、ニュータウンの再生に共同で取り組み始めた。フォーラム開催を契機に市民団体「千里市民フォーラム」が発足し、その活動の中から竹林の適切な管理と竹製品の普及を行う団体が生まれるなど、一体的に開発されたニュータウン内での行政連携の強化が、地域の活性化へと動き始めている。 <まちづくり市民フォーラム>