3.国内航空ネットワークの充実 (1)国内航空ネットワークの現状と課題  我が国の国内航空政策においては、空港整備等のハード面の施策と規制緩和による競争促進等のソフト施策を組み合わせることにより、ネットワークの拡充を図っている。最近におけるネットワークの現状をみると、路線数は平成9年度をピークとして減少し、14年度も引き続き減少となった。しかし、1路線当たりの年間平均運航回数は逆に9年度を底として上昇しており、トータルとしての旅客数も引き続き増加している。 図表II-6-2-10 航空ネットワークの推移  これらの事実は、航空会社が、路線数の量的な拡大から転換し、市場原理にしたがって需要の多い路線に集中してきていることを示していると考えられる。このような中で、東京国際(羽田)空港は既に能力の限界に達しており、今後とも増大が見込まれる航空需要に的確に対応し、利用者利便に応えるためには、その容量拡大が喫緊の課題となっている。 図表II-6-2-11 羽田空港の国内航空旅客数の実績及び将来予測