(6)国土の総合的点検と国土計画制度の改革

　平成15年6月より国土審議会調査改革部会において、国土の利用、開発及び保全に関する諸課題について総合的な検討が行われ、16年5月に「人口減少・高齢化」、「国境を越えた地域間競争」、「環境問題の顕在化」、「財政制約」といった国土づくりの転換を迫る潮流に対する新たな課題と国土政策の基本的方向を提示した国土審議会調査改革部会報告「国土の総合的点検〜新しい“国のかたち”へ向けて〜」がとりまとめられた。
　同報告は、今後、実効性ある国土計画制度の確立に向けて国土計画の改革を進め、その下で21世紀にふさわしい国土づくり・地域づくりが推進されるよう、本報告をもとに、国民的な議論が喚起され、国土づくりに携わる多様な主体が共有できる国土の将来像の確立に向けた検討が進められることを求めており、今後これを踏まえ、幅広く検討を進めていくこととしている。