第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例
中部国際空港開港

 平成17年2月17日、成田国際空港、関西国際空港と並ぶ国際拠点空港として愛知県常滑市沖に中部国際空港が開港しました。開港時(2004年冬季ダイヤ)において、旅客便については、国際線は世界26都市に週260便、国内線は24都市に1日95便が、貨物便については週26便が就航しており、今後も航空路線網の充実が見込まれています。

 

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▲国際線就航都市


 旅客ターミナルビルは、国際線と国内線が一体となっていて乗継利便性にすぐれているのみならず、ユニバーサルデザインに基づき誰もが使いやすくという観点で設計されたことが特長です。障害者、学識経験者等からなるユニバーサルデザイン研究会を発足させ、次の点について検討を行い、設計、施工の各段階で意見を反映させました。
 1)障害のある旅客も同一の移動経路を確保
 2)高低差のある場合やビル内階層移動へ対応
 3)誰もが使いやすいトイレ
 4)障害者等による設備検証機会の設定
 5)情報障害者にも情報が共有できる案内設備

 

▲誰もが使いやすいトイレ


 例えば、鉄道駅からは旅客ターミナルビルを経由して、階の移動をする必要なく飛行機に搭乗できます。また、トイレは、折戸を採用することなどによって、すべてが車椅子でも利用できる広さとなっており、ベビーチェアや幼児用便座も設置されているなど、誰もが使いやすいように配慮されています。
 平成17年3月25日には愛知万博が開幕し、中部国際空港はその空の玄関としても、多くの来訪者による利用が見込まれています。

 

▲ユニバーサルデザインに配慮した移動経路


 

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