第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例
都市びらき10周年〜関西文化学術研究都市建設の歩み〜

 関西文化学術研究都市は、京都府、大阪府、奈良県にまたがる京阪奈丘陵地域に位置する計画面積約15,000haにおよぶ文化学術研究都市です。
 平成6年の都市びらき以来、産・学・官連携のもと、文化、学術及び研究の新たな展開の拠点づくりを目指して整備されてきました。近畿圏の主要都市や関西国際空港等との交通ネットワークの整備も進み、第二阪奈道路や京奈道路が開通、第二京阪道路の建設が進んでいます。JRや近鉄により京都、大阪、奈良に接続する鉄道も整備されており、さらに大阪都心への新ルートであるけいはんな線が建設中です。
 このように整備が進む中、平成16年には都市びらき10周年を迎え、都市人口は約22万人(16年4月現在)、研究・産業等施設の立地は80件(17年2月現在)となっています。また、知能ロボット、音声翻訳システムなどの電気通信分野や、二酸化炭素の固定化技術などの地球環境分野に関して、世界的に注目を集める研究や開発が行われています。
 今後は、本都市をとりまく経済社会状況に対応して、産学官連携の一層の推進や海外に開かれた文化学術研究拠点の形成等に向けて、都市の建設とともに都市の運営を視野に入れた取組みを進めていく予定です。

 

▲関西文化学術研究都市(精華・西木津地区)


 

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