第3節 東アジア諸国・地域の成長と社会資本整備 1 東アジア諸国・地域における社会資本整備  東アジア諸国・地域では、第1節で見たように、貿易を拡大しながら経済成長を実現してきた。道路、鉄道、港湾、空港は、産業立地や輸出入といった経済活動を行っていく上で欠くことのできない社会資本であり、東アジア諸国・地域においても、これらの社会資本の整備が行われていく中で経済成長が実現してきていることがうかがえる。さらに、経済成長に伴う需要の増大に対応するとともに成長を持続するため、さらなる整備が計画されている。  例えば中国では、1988年(昭和63年)に初めて高速道路が供用されているが、その後、急速に供用延長を伸ばしている。中国の実質GDPは1990年代以降の伸びが大きく、高速道路整備の進展が経済成長に大きく寄与していると考えられる。さらに、例えば韓国や中国では、全国的な高速道路ネットワークの計画的整備が進められている。 図表I-1-3-1 中国の高速道路延長と実質GDPの推移 図表I-1-3-2 韓国及び中国の高速道路計画 図表I-1-3-3 東アジア諸国・地域と日本における道路・鉄道・港湾・空港の整備状況 図表I-1-3-4 東アジア諸国・地域と日本の高速道路延長の推移 図表I-1-3-5 東アジア諸国・地域と日本の鉄道の現状