(航空輸送の動向)  東アジア諸国・地域と日本との間の航空輸送量も、海運輸送と同様、増加している。  日本とアジアとの間の航空輸送量(本邦航空運送事業者・輸出入合算・トン数)は、サプライチェーンマネジメント(注)(SCM)の取組みの広まりなど、迅速な輸送の必要性が高まっていることから、近年増加し、2003年(平成15年)には66万6,884トン(対2001年比1.25)、うち中国との間の航空輸送量は17万2,437トンとなっている。その結果、日本の航空貨物輸出入量(トン数)全体に占めるアジアのシェアは拡大して55.0%となり、欧州(英国、ドイツ、ロシア等)(13.8%)、米大陸(北米及び南米)(26.8%)が占めるシェアを大幅に上回っている。 図表I-2-1-11 航空貨物輸送トン数(本邦航空輸送事業者)の推移  日本と東アジア諸国・地域との間の航空輸送量(金額)についても、輸出入ともに増加している。輸出については2003年(平成15年)には9兆8,897億円(対1990年比4.58)、輸入については5兆4,966億円(対1990年比5.26)となっており、特に中国の伸びが著しい(輸出2兆881億円(対1990年比50.78)、輸入1兆8,390億円(対1990年比14.92))。その結果、日本の航空貨物輸出入額全体に占めるアジアのシェアも拡大して輸出では57.3%、輸入では42.0%となり、EU(輸出16.5%、輸入21.6%)、NAFTA(輸出22.5%、輸入29.2%)が占めるシェアを大幅に上回っている。 図表I-2-1-12 航空貨物輸出額(方面別)の推移 図表I-2-1-13 航空貨物輸入額(方面別)の推移 (注)主に製造業の材料調達・生産管理・物流・販売の一連の流れにおいて、取引先との受発注や社内部門の業務をコンピューターを使い統合管理する経営手法