(3)ダイオキシン類問題等への対応  建設廃棄物のリサイクルの推進、国の公共施設における廃棄物の発生抑制、適正処理等に取り組んでいるほか、「港湾における底質ダイオキシン類対策技術指針」等に基づき河川及び港湾における水質や底質の実態調査を行い、監視計画や汚染除去等の対策の方法について検討を進めている。また、平成16年7月には、ダイオキシン類を含んだ底質の簡易測定技術についてまとめた「河川、湖沼底質中のダイオキシン類簡易測定マニュアル(案)」を策定し、今後の対策実施時等において活用することとしている。さらに、ダイオキシン類が高濃度に蓄積している浚渫された底泥を安価、安全、大量に処理する技術の確立を図るための技術開発についても、引き続き調査・検討を実施している。  また、監視対象としている事業場から海洋へ排出される水が、排出基準を遵守しているか否かの確認をするために、ダイオキシン類の分析を実施してダイオキシン類による海洋の汚染度をモニタリングしている。排出基準を遵守していない事業場に対しては直ちに厳正な取締りを実施し、ダイオキシン類による海洋の汚染を防止することにしている。さらに、海水及び海底堆積物中の油分、重金属、PCB及び有機スズ化合物の調査を行っている。 図表II-7-6-4 ダイオキシン類を含む浚渫土砂処理技術の例