第2節 建設マネジメント(管理)技術の向上 1 公共工事における積算技術の向上  公共工事の積算に用いる各種基準を定め、積算の透明性を確保するため、各種積算基準類の公表を行っている。また、積算方式を従来の「積み上げ方式」から「ユニットプライス型積算方式」(注1)へ移行すべく検討を行い、一部の工事で試行を行っている。土木工事標準歩掛(注2)については、今後も更に積算の合理化、簡素化の促進を図るとともに、施工実態調査にあわせて、生産性改善事例の普及促進や施工制約要因の適正化を図るなど施工環境の改善を推進している。さらに、建設機械の損料の算定のために、建設機械の価格、整備費用、稼働状況を把握し、ライフサイクルコスト(生涯費用)の実態調査を行うとともに、建設機械損料の諸数値の算定方法等について、次回改正に向けて検討を行っている。 (注1)同一工種の実績データ(工事契約締結後に受注者と発注者が合意した単価)を蓄積・分析し、予定価格の算出に用いる積算手法 (注2)施工実態調査を基に、標準的な施工が行われた場合の労務、材料、機械等の規格や所要量を各々の工種毎に設定したもの