第II部 国土交通行政の動向 

(2)スカイハイウェイ計画の推進

 上空及び空港の混雑が深刻化する中、今後も増大する航空交通に対し、航空管制の高度化により安全を確保しつつ「空の路」である航空路・空域の容量拡大・活用を行うことが喫緊の課題となっている。
 このため、安全かつ効率的な新しい運航方式(広域航法(RNAV))の積極的な導入・展開を推進するとともに、高高度における垂直管制間隔を従来の約600mから約300mへと1/2にする航法技術(短縮垂直管制間隔(RVSM))を近隣諸国と協調して導入した。これらの新しい航法技術の導入・活用により、一定高度以上にRNAV専用経路を展開し、空域を再編する「スカイハイウェイ計画」について、平成19年度の運用開始をめどに検討を進めている。
 また、空域のより円滑かつ柔軟な運用を実現し、飛行経路の最適化を図るため、平成17年10月に航空交通管理(ATM)センターを発足させた。

 
図表II-6-2-6 スカイハイウェイ計画

スカイハイウェイ計画は、上空たとえば 2万9千フィート以上を新技術導入により、経路の複線化、垂直管制間隔短縮を行い、空域の効率化を図るスカイハイウェイとするものである。なお、2万9千フィート未満の空域は新方式の航法と従来型の航法と共存する。

 

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