第II部 国土交通行政の動向 

2 静脈物流システムの構築

(1)静脈物流ネットワークの形成

 循環型社会の構築に向けて、廃棄物等の発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)を進め、循環資源の「環」を形成するため、循環資源を適正に収集・運搬する静脈物流システムを、環境負荷の低減も図りつつ確立することが求められている。
 港湾においては、広域的なリサイクル施設の立地に対応した静脈物流の拠点となるリサイクルポート(総合静脈物流拠点港)を全国で18港指定し、海上輸送による適切かつ効率的な静脈物流ネットワークの形成を図り、循環資源の全国規模での広域的な流動を促進している。また、静脈物流施設の整備、ネットワークの形成に向けた情報交換の場の提供や支援等の官民連携の促進、循環資源の取扱いに関するガイドラインの作成・周知、リサイクルポート間での循環資源の輸送実験等により、港湾における循環資源の適正な取扱いを促進するための総合的な支援を行っている。

 
図表II-7-2-3 総合的な静脈物流拠点

石狩湾新港、苫小牧港、室蘭港、八戸港、釜石港、酒田港、東京港、川崎港、木更津港、姫川港、三河港、神戸港、姫路港、徳山下松港、宇部港、北九州港、三池港の18港がリサイクルポートとして指定されている。

 

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