第II部 国土交通行政の動向 

2 空港及び空港周辺環境対策

 空港の環境対策としては、1)低騒音型機の導入や発着規制等の発生源対策、2)滑走路の移転、防音林の設置等の空港構造の改良、3)国・空港周辺整備機構等が行う空港周辺対策の3点が挙げられる。航空機の騒音による障害は改善の方向にあるが、今なお騒音問題が解決したといえる状況にはなっていない。今後も航空機騒音の解消・軽減を図るための対策を行うとともに、空港周辺住民の生活環境を改善し、空港と周辺地域の調和ある発展を図ることが必要である。
 また、空港と周辺地域において環境の保全及び良好な環境の創造に向けた取組みを行うため、エコエアポート・ガイドラインを制定した。本ガイドラインに従い、順次、国が管理する空港において、空港内事業者等による協議会を設け、省エネルギーやリサイクルの実施計画をまとめた空港環境計画や、騒音対策の継続的推進、地域との交流をまとめた周辺環境計画を策定している。

 

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