第II部 国土交通行政の動向 

3 地球地図整備、地球測地観測網

 地球温暖化等の地球規模の環境変化を把握・解析するための基礎資料として、地球陸域全体の数値地図データセットである地球地図を整備する地球地図プロジェクト(平成17年10月現在152ケ国・地域が参加)を推進している。我が国は、地球地図国際運営委員会(ISCGM)の事務局を務めるなど本プロジェクトを主導しており、17年4月にはカイロにおいて第12回ISCGM会合が開催された。
 また、VLBI(電波星による測量技術)やSLR(レーザー光により人工衛星までの距離を計る技術)の国際観測、IGS事業に参画し、地球規模の地殻変動等を観測しているほか、験潮・絶対重力観測等を組み合わせて地球規模の海面変動等の観測及び研究を行っている。
 我が国の国土利用についても、気象衛星NOAAのデータ解析等により植物の活性度、土地利用データを整備する「国土環境モニタリング」を行っている。

 

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