第II部 国土交通行政の動向 

第2節 建設マネジメント(管理)技術の向上

1 公共工事における積算技術の充実

 公共工事の積算に用いる各種基準を定め、積算の透明性を確保するため、各種積算基準類の公表を行っている。また、積算方式を従来の「積み上げ方式」から「ユニットプライス型積算方
式」(注1)へ移行すべく検討・試行を行い、平成17年度は試行件数を拡大している。土木工事標準歩掛(注2)については、今後も更に積算の合理化・簡素化の促進を図るとともに、施工実態調査に合わせて、生産性改善事例の普及促進や施工制約要因の適正化を図るなど施工環境の改善を推進している。さらに、17年度は、建設機械のライフサイクルコスト(生涯費用)について実態調査を行い、建設機械の価格、整備費用及び稼働状況を把握し、建設機械損料の諸数値について改正を行った。


(注1)同一工種の実績データ(工事契約締結後に受注者と発注者が合意した単価)を蓄積・分析し、予定価格の算出に用いる積算手法
(注2)施工実態調査を基に、標準的な施工が行われた場合の労務、材料、機械等の規格や所要量を各々の工種ごとに設定したもの

 

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