(6)IT化による既存ストックの管理の高度化  IT技術を活用した公共施設管理、危機管理の高度化を実現するため、防災関係機関との高速情報通信の基盤となる光ファイバ網の構築を進めている。また、公共施設管理用光ファイバ、監視カメラ(CCTV)及び斜面監視GPS等各種情報通信システムを組み合わせ、公共施設の適切な維持管理や効果的な運用を図っている。  具体的には、光ファイバを活用した道路の斜面の継続監視による管理の高度化、インターネット等を活用した道路の防災情報の提供等安全な道路利用のための対策を進めている。  また、水門・排水機場等の管理の遠隔操作や河川の流況、火山地域等の遠隔監視のための施設整備を推進し、河川等の管理の高度化を図るとともに、下水処理場・ポンプ場等の施設間を光ファイバ等で結び、遠隔監視・操作で下水道管理を行っている。  さらに、海岸の状況を把握するシステムを構築するための光ファイバ網の整備、CCTV等の施設の整備を図っている。また、迅速・的確な海象情報の収集や海岸利用者等への安全情報の早期提供を行うとともに、水門等の施設を迅速かつ一元的に操作し津波・高潮被害の未然防止を図る津波・高潮防災ステーションを整備している(平成16年度末現在10地域供用)。 図表II-6-1-23 津波・高潮防災ステーションのイメージ図