コラム・事例 スマートプレートを活用した「タクシーショットガンシステム」  JR千葉駅東口周辺道路では、客待ちタクシーによる交通渋滞が日常的に発生しており、特に平日の夜間・終電時間帯を迎えると、東口タクシープール入口を先頭に道路上に200台を超えるタクシーが約2kmにわたり渋滞列を形成し、車両間のトラブルや歩行者との接触事故等が懸念されていました。  そこで、平成17年度に、渋滞が著しい平日午後9時から午前1時30分までの間、JR千葉駅から約2km離れた千葉市役所の駐車場の一部を第2タクシープールとし、誘導員により東口タクシープールへの車両の流入を調整する「ショットガンシステム」を実施した結果、客待ちタクシーによる交通渋滞が緩和され、一定の効果が認められました。  平成18年度は、JR千葉駅への入構権を持つタクシー1,300台に「スマートプレート」を装着し、併せて東口タクシープールと市役所の駐車場の出入口に、スマートプレートを装着した車両を認識するための路側アンテナと表示機を設置することにより、駅前タクシー乗り場への流入調整を大幅に自動化し、誘導員により流入調整を行った場合との比較検証を行いました。  今後、「スマートプレート」を活用した「ショットガンシステム」により、事業者はタクシーの稼働状況をリアルタイムに把握し、効率的な配車が可能となるほか、タクシー利用者は混雑情報や福祉タクシー等特定車種の待機状況を携帯電話等で受信することができるようになるものと期待されます。