第6節 新たな国と地方、民間との関係の構築 

2 民間の創意工夫の活用

(1)PFIの推進
 民間資金・能力の活用により、効率的かつ効果的に社会資本を整備・管理し、質の高い公共サービスを提供するため、PFI(注1)方式の導入を積極的に推進している。平成20年度においても、地方合同庁舎整備事業等でPFI事業契約を調印するなど、国土交通省関係の事業は平成20年12月末現在で73件と着実に増加しており、今後もPFI方式の導入を一層推進することとしている。

(2)規制改革等の推進
 国土交通省では、交通、住宅・土地等に関するものを中心とした幅広い分野において、安全性等の観点から規制を行っている。これらの規制については、時代の変化に的確に対応するため、必要に応じて見直しを行ってきた。例えば、交通分野における需給調整規制の廃止等の規制の緩和や、新規事業者への優遇措置等の適正な競争のための条件整備を進めている。
 一方、構造改革特区(注2)については、平成21年1月末現在、19の特例措置が設けられ、全国で約200の特区が認定された。また、特区での実績を踏まえ、NPO等によるボランティア輸送としての有償運送における使用車両の拡大等、14の特例措置について全国規模での規制改革を行った。


(注1)Private Finance Initiativeの略。公共施設等の建設、維持管理、運営等に民間の資金、経営能力及び技術能力を活用する事業手法
(注2)地域経済活性化のために、地域の特性に応じた規制の特例を導入する制度

 

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