2 誇りを持てる魅力的な景観形成 (1)無電柱化の推進  安全で快適な通行空間の確保、都市景観の向上、都市災害の防止、観光振興、地域活性化等を図るため、無電柱化推進計画(平成16〜20年)に基づき、まちなかの幹線道路に加え、主要な非幹線道路も含めて面的に無電柱化を推進している。 図表II-2-3-1 欧米と日本の主要都市の無電柱化の現状 (2)「日本風景街道」の推進  多様な主体による協働のもと、道を舞台に、地域資源を活かした美しい国土景観の形成を図り、観光の振興や地域の活性化に寄与することを目的とする「日本風景街道」を推進している。平成21年2月末現在105ルートが日本風景街道として登録されており、これらのルートについて道路を活用した美しい景観形成や地域の魅力向上に資する活動を支援している。 (3)水辺空間等の整備の推進  河川が有する固有の自然・文化・歴史等に合わせ、「多自然川づくり」や「かわまちづくり」、「水辺の楽校」等により、誰もが身近な自然空間として利用できるよう親水性、景観性のある河川整備を推進している。  また、新世代下水道支援事業制度により、公共下水道雨水渠等の空間を活用したせせらぎ水路の整備や、下水処理水をせせらぎ用水として活用するための施設整備等により、下水道の持つ施設空間や下水処理水を活用した水辺の再生・創出に取り組んでいる。加えて、汚水処理の適切な実施により、良好な水環境を保全・創出している。 (4)良好な景観形成を推進するための機動的な支援  良好な景観形成とこれによる観光立国の推進に資するため、歴史的街なみの保全や電線類の地中化等の良好な景観形成を図る各府省の事業に対して、景観形成事業推進費による年度途中の機動的な予算措置を行うことにより、効果的な実施の支援等を図っている。