4 ヒートアイランド対策  ヒートアイランド現象とは、都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象である。 過去100年で、地球全体の平均気温が約0.7℃上昇する一方、日本の大都市では、約2〜3℃上昇しており、地球の温暖化の傾向に比べて、ヒートアイランド現象の進行傾向は顕著であるといえる。このヒートアイランド現象は、空調機器等からの人工排熱の増加、緑地・水面の減少、地表面の人工化等が主な原因と言われている。 図表II-7-6-1 ヒートアイランド監視  こうした状況から、総合的・効果的なヒートアイランド対策を推進するため、「ヒートアイランド対策大綱」に基づき人工排熱の低減、地表面被覆の改善、都市形態の改善、ライフスタイルの改善の4つの目標を掲げ、関係省庁の具体的な対策を体系的に取りまとめている。国土交通省は、緑とオープンスペースの計画的な確保等の対策を重点的に推進している。 図表II-7-6-2 ヒートアイランド対策