第1節 観光をめぐる動向 

2 観光の現状

(1)国民の観光の動向
 平成22年の国内宿泊観光旅行の平均宿泊数は2.12泊、帰省・ビジネスも含めた国内宿泊旅行の消費額は約16.1兆円であり、21年(それぞれ2.38泊、約17.3兆円)に比べ宿泊数、消費額共に減少した。他方、22年の海外旅行消費額は約4.7兆円と、21年(約4.5兆円)に比べてほぼ横ばいであった。
 また、23年の海外旅行者数は、前年比2.1%増(約36万人増)の約1,699万人となった。

(2)外国人の訪日旅行の動向
 平成23年の訪日外国人旅行者数は、東日本大震災の影響等により、約622万人(対前年比27.8%減)となり、過去最高の訪日旅行者数を記録した22年から大幅な減少となったものの、23年12月には、中国、香港等前年同月を上回る旅行者が訪日している市場も出てくるなど、着実な回復基調にある。また、23年の訪日外国人旅行消費額は、前年比約29.2%減(約3,355億円減)の約8,135億円となった。

(3)観光産業の動向
1)旅行業
 平成22年度の主要旅行業者61社の取扱額は、前年度比2.9%増の約5兆9,303億円となった。
 海外旅行については、前年度比12.1%増の約2兆2,013億円、国内旅行については、前年度比2.1%減の約3兆6,648億円となった。また、訪日外国人旅行については、前年度比19.0%増の約641億円となった。

2)ホテル・旅館業
 平成22年度の主要登録ホテル・旅館の客室利用率は、ホテルで72.3%(前年度比4.4%増)、旅館で59.9%(同2.5%増)となった。また、主要登録ホテル・旅館のうち黒字施設の割合は、ホテルで45.0%(前年度比3.7%増)、旅館で42.9%(同8.7%減)となった。

 

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