第7節 地球環境の観測・監視・予測 

2 地球環境の予測

(1)地球温暖化に関する研究
 気象庁及び気象研究所では、世界全体及び日本付近の気候の変化を予測するモデルの開発等を行い、世界気候研究計画(WCRP)等の国際研究計画に積極的に参加している。気象研究所では、炭素循環過程等を含む地球システムモデルの開発及び温暖化予測研究を行っており、平成25年から26年に発行される気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書への貢献を目指している。また、気象庁では、24年度に、高度化した地域気候モデルを用いて従来より詳細な日本周辺の温暖化予測を示した「地球温暖化予測情報第8巻」の提供を予定している。

(2)アジア太平洋気候センターの活動
 アジア太平洋地域の気候情報提供業務支援のため、気象庁は世界気象機関(WMO)の地域気候センターとしてアジア各国の気象機関に対し、異常気象等の監視、長期予報、地球温暖化予測等に関する情報を提供し、その活用のための技術支援を行っている。

 

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