コラム LCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)の参入について  近年増加しているLCCは、低価格路線展開を行うものであり、その参入により訪日旅行客の増大や国内観光の拡大等、新たな需要の創出が期待されています。  国土交通省では、安全の確保を大前提として、オープンスカイの推進及び、航空会社のコスト削減に資する技術規制の緩和を行っており、また、関西国際空港においては、LCC専用ターミナルの整備が進められています。  このような中、本邦初のLCCであるピーチアビエーション(株)が、平成24年3月1日に関西=新千歳、関西=福岡の各路線で就航を開始しました。 〈我が国におけるLCCの概要〉 ピーチアビエーション(株)  全日本空輸(株)がFirst Eastern Aviation Holdings Limited(香港法人)及び(株)産業革新機構と共同出資して設立しました。関西国際空港を拠点として、平成24年3月1日に新千歳、福岡へ、同年3月25日に長崎に就航開始しました。国際線についても同年5月にソウル(仁川)への就航を予定しています。 エアアジア・ジャパン(株)  全日本空輸(株)がマレーシアのLCCであるエアアジアと共同出資して設立しました。成田国際空港を拠点として、国内線は平成24年8月に新千歳、福岡、那覇へ、国際線は同年10月にソウル(仁川)、釜山への就航を予定しています。 ジェットスター・ジャパン(株)  日本航空(株)がカンタスグループ(オーストラリア)及び三菱商事(株)と共同出資して設立し、平成24年3月現在、航空運送事業の許可を申請中です。国内線は7月に成田、関西、新千歳、福岡、那覇へ、国際線は25年中に中国、韓国等の短距離路線を予定しています。