2 ISOマネジメントシステムの取組み  入札・契約制度の改革、建設市場の国際化、公共工事のコスト縮減の要請、地球環境問題等への対応が求められる中、公共工事の品質確保や環境負荷の軽減を目的として、国際規格であるISOマネジメントシステムの公共工事への適用を進めている。  ISO9001(品質マネジメントシステム)は、認証を取得することで、受注者の自己責任に基づく品質保証が可能であり、工事の品質を確保した上で受発注者双方の品質管理業務の効率化を図ることが期待できる。平成23年度においても、工事を受注した企業がISO9001の認証を取得し、かつ、良好な施工能力(工事成績)を有している場合には、発注者が行う監督業務の一部を受注者が作成する検査記録の確認で置き換えるなどの効率化を引き続き行っている。  また、公共工事の実施に伴う環境負荷の低減を図る観点から、公共工事に対しISO14001(環境マネジメントシステム)を試行的に適用し、その効率的な適用手法等の検討を行っている。23年度においても、引き続き導入の効果や課題の検証を行い、今後の展開に向けた検討を行っている。