第1節 働き方に関する取組み

第1節 働き方に関する取組み

 前章で見たように、若者の長期勤続志向は高いにもかかわらず、離職率は高い水準にあることから、若者が理想とする雇用環境と現実の雇用環境との間のギャップが若者の継続的な就業を阻んでいると考えられる。国土交通に関連する産業においても、若者が継続的に就業できるよう、雇用環境を改善していくことが求められる。また、国土交通に関連する産業において、若者の就業者数の減少や就業者の高齢化が見られることから、国民の暮らしや我が国の経済を支えるこれらの産業が持続的にその役割を果たしていけるよう、それぞれの産業において、若者の入職を促進し、世代間の技能継承を促していくことが必要である。
 また、女性については、就業率は上昇しているものの、出産後の就業継続割合が低いことや、非正規雇用者が増加していること、管理職に占める女性の割合が上昇傾向にあるもののいまだ低い水準にあること等、依然として多くの課題がある。出産・子育てと仕事が両立できる環境づくりを進めるとともに、様々な職種における女性の採用や管理職登用を促進すること等により、女性にとって働きやすく、働きがいのある職場環境を作っていくことが必要である。


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