第6節 大気汚染・騒音の防止等による生活環境の改善

4 ヒートアイランド対策

 ヒートアイランド現象とは、都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象である。過去100年で、地球全体の平均気温が約0.7℃上昇している一方、日本の大都市では、約2〜3℃上昇しており、地球の温暖化の傾向に比べて、ヒートアイランド現象の進行傾向は顕著であるといえる。このヒートアイランド現象は、空調機器からの人工排熱の増加、緑地・水面の減少、地表面の人工化等が主な原因と言われている。
 総合的・効果的なヒートアイランド対策を推進するため、平成16年に関係省庁の具体的な対策を体系的に取りまとめた「ヒートアイランド対策大綱」について、人工排熱の低減、地表面被覆の改善、都市形態の改善、ライフスタイルの改善という従来の4つの目標に、人の健康への影響等を軽減する適応策の推進という目標を追加する等の、改定を進めているところである。国土交通省は、緑とオープンスペースの機動的確保等の対策を重点的に推進している。

 
図表II-8-6-2 ヒートアイランド監視
図表II-8-6-2 ヒートアイランド監視


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