◯2 観光の現状
(1)国民の観光の動向
平成25年の国内宿泊観光旅行の平均宿泊数は2.35泊(前年2.14泊)、平均回数は1.43回(前年1.35回)、帰省・ビジネスも含めた国内宿泊旅行の消費額は約15.8兆円(前年15.3兆円)であり、前年に比べ宿泊数、回数、消費額共に増加した。
また、25年の海外旅行者数は、対前年比5.5%(約102万人)減の約1,747万人となり、25年の海外旅行消費額は約4.6兆円と、前年(約4.7兆円)に比べて減少した。
(2)外国人の訪日旅行の動向
平成25年の訪日外国人旅行者数は、約1,036万人(対前年比24%増)となり、15年のビジット・ジャパン事業開始以来の政府目標であった年間「訪日外国人旅行者数1,000万人」を初めて達成した。
国籍・地域別では、韓国が約246万人(対前年比20%増)、次いで台湾が約221万人(対前年比51%増)、中国が約131万人(対前年比8%減)の順となっている。また、ビジット・ジャパンの訪日市場別では、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、オーストラリア、フランスが過去最高を記録した。
25年の訪日外国人旅行消費額は、前年比30.6%増(3,321億円増)の1兆4,167億円となった。
(3)観光産業の動向
1)旅行業
平成25年度の主要旅行業者58社の取扱額は、約6兆4,855億円(対前年度比3.7%増)となった。取扱額の内訳については、海外旅行が約2兆2,705億円(対前年度比1.0%減)、国内旅行が約4兆1,318億円(同6.0%増)、訪日外国人旅行が約832億円(同26.1%増)となった。
2)登録ホテル・旅館
平成24年度の主要登録ホテル・旅館の客室利用率は、ホテルで73.3%(対前年度比5.5%増)、旅館で58.5%(同0.7%増)となった。また、主要登録ホテル・旅館のうち、黒字施設の割合は、ホテルで68.1%(対前年度比20.2%増)、旅館で59.3%(同16%増)となった。