第5節 北海道総合開発の推進

コラム 根室市のバードウォッチングを軸にした観光推進の取組み

 北海道の根室管内は、日本国内で観察される野鳥630種のうち約360種を観察できる国内有数の野鳥の楽園として知られています。根室市ではバードウォッチングにスポットを当てた周遊観光の推進に取り組んでおり、バードウォッチングを目的に訪れる内外からの観光客を増やすとともに広く周遊してもらうことにより地域経済の活力向上につなげていくための取組みを進めています。
 平成25年度には、野鳥にストレスを与えることなく、また寒さや風雨をしのぎながら野鳥観察ができる「ハイド」と呼ばれる小屋の設置や、中国語版と英語版も備え旅行プラン作成にも役立つ野鳥観光パンフレットの作成、観光拠点の一つである道の駅に併設された桟橋デッキの整備及び野鳥観察スポットの一つである春国岱の木橋の補修等の取組みが北方領土隣接地域振興等事業推進費補助金を活用して一体的に実施されました。
 26年1月27日から2月2日にかけて冬季の集客力アップを図ることを目的に開催された「ねむろバードランドフェスティバル2014」は、情報や環境の提供、もてなしに重点をおいて実施され、内外から延べ2,200人(昨年比20%増)が様々なスポットで野鳥観察を楽しみ、盛況を博しました。
 今後もバードウォッチングを軸にした観光振興の更なる展開が期待されます。
 
完成したハイド(野鳥観察舎)/ハイドから野鳥を観察する様子
完成したハイド(野鳥観察舎)/ハイドから野鳥を観察する様子



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