第8章 美しく良好な環境の保全と創造 第1節 地球温暖化対策の推進 ◯1 地球温暖化対策の実施等  京都議定書第一約束期間(2008〜2012年度)における我が国の温室効果ガス総排出量は、5箇年平均で12億7,800万t-CO2であり、1990年度比1.4%増となるものの、総排出量に森林等吸収源及び京都メカニズムクレジットを考慮すると、1990年度比8.4%減となり、京都議定書の目標(1990年度比6%減)を達成することとなった。  我が国は、京都議定書第二約束期間(2013〜2020年度)には参加しないものの、これまでと同等以上の取組みを引き続き推進していくため、今後、新たな「地球温暖化対策計画」を策定することとしている。  こうした政府動向を踏まえつつ、国土交通省においても、社会資本整備審議会環境部会及び交通政策審議会交通体系分科会環境部会を中心に、中期的地球温暖化対策等の検討を行っており、引き続き、省エネルギー対策や再生可能エネルギー導入の推進を最大限図っていく。 (国土交通省における主要な地球温暖化対策) 低炭素都市づくりの推進 運輸部門対策の推進(環境対応車の開発・普及や最適な利活用の推進、交通流対策の推進、公共交通機関の利用促進、物流の効率化の推進、鉄道・船舶・航空における低炭素化の推進 等) 家庭・業務その他部門対策の推進(住宅・建築物の省エネ性能の向上、下水道における省エネ対策等の推進 等) 産業部門対策の推進(建設機械の環境対策の推進) 温室効果ガス吸収源対策の推進(都市緑化等の推進) 図表II-8-1-1 国土交通省の地球温暖化対策