第1節 観光をめぐる動向

■2 観光の現状

(1)国民の観光の動向
 平成26年の国内宿泊観光旅行の平均宿泊数は2.12泊(前年2.25泊)、平均回数は1.29回(前年1.39回)、帰省・ビジネスも含めた国内宿泊旅行の消費額は約14.3兆円(前年15.8兆円)であり、前年に比べ宿泊数、回数、消費額共に減少した。
 また、26年の海外旅行者数は、対前年比3.3%(約57万人)減の約1,690万人となり、26年の海外旅行消費額は約4.5兆円と、前年(約4.5兆円)に比べて減少した。

(2)外国人の訪日旅行の動向
 平成26年の訪日外国人旅行者数は、約1,341万人(対前年比29%増)となり、史上初の1,000万人を達成した25年を300万人上回るものであり、2020年2,000万人という目標に向けて、大きく前進。
 
図表II-3-1-1 訪日外国人旅行者数の推移
図表II-3-1-1 訪日外国人旅行者数の推移
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 国籍・地域別では、台湾が約283万人(対前年比28%増)、次いで韓国が約276万人(対前年比12%増)、中国が約241万人(対前年比83%増)の順となっている。また、ビジット・ジャパンの市場別では、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、米国、カナダ、フランス、ドイツが過去最高を記録した。
 旅行者数の増加に伴い、26年の訪日外国人旅行消費額は前年比43.1%増(6,111億円増)の2兆278億円と過去最高を記録した。

(3)観光産業の動向
1)旅行業
 平成26年度の主要旅行業者50社の取扱額は、6兆4,196億円(対前年度比101.2%)となった。取扱額の内訳については、海外旅行が約2兆2,033億円(対前年度比98.4%)、国内旅行が約4兆1,036億円(同102.1%)、訪日外国人旅行が約1,125億円(同135.2%)となった。

2)宿泊施設(ホテル・旅館)の客室稼働数
 平成26年度のホテル・旅館の客室稼働率(速報値)は、シティホテルで78.0%(前年75.7%)、リゾートホテルで54.5%(前年52.5%)、ビジネスホテルで73.8%(前年69.5%)、旅館で35.9%(前年35.9%)となった。


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