コラム 水のまち東京の舟運活性化
2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の期間中には観客及び大会スタッフ等の補完的な輸送手段として、水上交通における円滑な移動の確保が必要になってくるとともに、増加する訪日外国人観光客等に対し多言語化等の取組みを通じて利便性の向上を図っていくことが重要です。
また、大会の施設の多くが東京湾岸を中心とする水辺エリアに立地していることもあり、大会の開催は東京の河川、港湾の水辺空間と一体となって、東京の舟運を積極的にPRし、盛り上げていく良い契機でもあります。
このため、大会に向けて増加が見込まれる訪日外国人や日本人観光客への対応、東京の水辺空間及び舟運のPRや集客等の諸課題に関する関係者の意見交換、相互連携の場として、平成26年2月に「水のまち東京における舟運活性化に関する関係者連絡会」を設置し、27年3月末までに4回開催しました。26年9月には、この取組みの一つとして、ツーリズムEXPOジャパンにご来場された外国の旅行事業者を対象とした屋形船のPRを実施しました。乗船者からは、船内での料理、屋形船から見る東京の夜景等に感動したとの声が多く寄せられ、非常に好評を博しました。乗船いただいた外国の旅行事業者には、日本の屋形船の魅力を広めていただけることを期待しています。
今後も、連絡会の場を活用して、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会開催に向けて増加が見込まれる観光需要への対応、東京の水辺空間及び舟運のPR、環境整備等の諸課題について検討していくこととしています。