コラム 次期静止気象衛星「ひまわり8号」の打上げと初画像の取得  次期静止気象衛星注「ひまわり8号」は、平成26年10月7日に打ち上げられ、12月18日には初画像の取得に成功しました。27年夏季には観測運用を開始する予定です。また、28年度には「ひまわり9号」が打ち上げられ、8号のバックアップとしての役割を果たした後、34年度から観測運用を始める予定です。  「ひまわり8号」は世界最先端の静止気象衛星で、「ひまわり7号」に比べて観測機能が大幅に強化されます。例えば、7号では東アジア・西太平洋地域を30分ごとに観測しますが、8号では10分ごとの観測となり、さらにそれと並行して日本域や台風付近等の領域を2.5分ごとに観測することができます。また、画像の種類も5種類から16種類に増加し、3種類の可視画像(赤・緑・青の3色の光を観測した画像)を合成することでカラー画像を作成することができます。解像度も2倍になります。こうした機能強化により、台風、大雨をもたらす積乱雲、火山灰等の実況監視のみならず、海面水温、海氷、黄砂など地球環境分野への貢献が期待されます。 「ひまわり8号」の打上げ 「ひまわり8号・9号」の外観 「ひまわり8号」の初画像 注 気象庁ウェブサイト「気象衛星観測について」   http://www.jma-net.go.jp/sat/satellite/satellite.html