第1節 観光をめぐる動向

■2 観光の現状

(1)国民の観光の動向
 平成27年の国内宿泊観光旅行の平均宿泊数は2.45泊(前年2.06泊)、平均回数は1.45回(前年1.26回)、帰省・ビジネスも含めた国内宿泊旅行の消費額は約16.5兆円(前年14.4兆円)であり、前年に比べ宿泊数、回数、消費額共に増加した。
 また、27年の日本人海外旅行者数は、対前年比4.1%(約70万人)減の約1,622万人となり、27年の海外旅行消費額は約3.9兆円と、前年(約4.3兆円)に比べて減少した。

(2)外国人の訪日旅行の動向
 平成27年の訪日外国人旅行者数は、1,974万人(対前年比47.1%増)となり、この3年間で1,000万人以上増加した。
 国籍・地域別では、中国が約499万人(対前年比107.3%増)、次いで韓国が約400万人(対前年比45.3%増)、台湾が約368万人(対前年比29.9%増)の順であった。また、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの19市場において、年間で過去最高を記録した。
 旅行者数の増加に伴い、27年の訪日外国人旅行消費額は前年比71.5%増(1兆4,493億円増)の3兆4,771億円と過去最高を記録した。
 
図表II-3-1-1 訪日外国人旅行者数の推移
図表II-3-1-1 訪日外国人旅行者数の推移
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(3)観光産業の動向
1)旅行業
 平成27年度の主要旅行業者50社の取扱額は、6兆6,363億円(対前年度比103.2%)となった。取扱額の内訳については、海外旅行が約2兆186億円(対前年度比91.6%)、国内旅行が約4兆4,435億円(同108.3%)、訪日外国人旅行が約1,742億円(同144%)となった。

2)宿泊施設(ホテル・旅館)の客室稼働数
 平成27年の客室稼働率(速報値)は、シティホテルで79.9%(前年77.3%)、リゾートホテルで57.3%(前年54.0%)、ビジネスホテルで75.1%(前年72.1%)、旅館で37.8%(前年35.2%)となった。


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