コラム 訪日外国人旅行者2000万人の受入に向けた地方ブロック別連絡会  急増する訪日外国人旅行者を受け入れる体制を充実し、地域毎の課題解決を迅速に講じていくため、平成27年3月に、国土交通省の地方の出先機関や自治体、関係事業者等からなる「訪日外国人旅行者2000万人の受入に向けた地方ブロック別連絡会」を全国10ブロックに設置しました。  平成27年12月には各ブロックにおいて成果・課題の取りまとめを行い、本年2月には国土交通大臣を本部長とする「国土交通省観光立国推進本部(第6回)」において、各ブロックの取組内容について報告を行いました。各ブロックにおける平成27年度の課題解決事例の一部をご紹介します。 ○北海道ブロック 【新千歳空港タクシー供給量確保に係る取組】  北海道を訪れる外国人旅行者の増加に伴い、新千歳空港からのタクシー利用者の増加に対応するため、平成27年12月より北海道運輸局において、新千歳空港に係るタクシー事業者の営業区域拡大を認める通達を発出し、タクシー供給量の確保を図りました。   ○関東ブロック 【貸切バス路上混雑緩和に係る取組】  銀座、秋葉原等の貸切バス路上混雑問題の解決のため、関東運輸局・関東地方整備局のほか、東京都、警視庁、事業者団体等からなる会議体を平成27年12月に設置しました。平成28年2月には、旅行業者や貸切バス事業者向けのマナーアップキャンペーンを実施しました。   ○北陸信越ブロック 【金沢駅コインロッカー増設に係る取組】  金沢駅では、北陸新幹線開業により想定を上回る勢いで外国人旅行者をはじめとした駅利用者が急増したことから、平成27年7月に駅講内等にコインロッカーを増設し、ロッカー不足の解消を図りました。   ○中国ブロック 【道の駅における無料公衆無線LAN環境整備に係る取組】  中国地方整備局管内直轄国道の「道の駅」において、平成27年12月から無料公衆無線LANサービスとして「道の駅SPOT」の整備に着手し、道の駅の情報発信機能の強化を図ることとしています。    平成28年度においても、引き続き訪日外国人旅行者の受入体制の課題解決に向けた取組を推進していくこととしています。