コラム　外国人ドライブ観光の推進

　北海道は東アジア・東南アジアの方を中心に人気の観光地となっており、平成27年には約190万人の外国人旅行者が来訪しました。近年は個人旅行化の進展に伴い、レンタカーを利用して道内各地をドライブ観光する方が急増しています。外国からのお客様に安心・安全・快適にドライブ観光を楽しんでいただくため、北海道局・北海道開発局では官民の関係者と連携して様々な取組みを進めています。
　過年度に作成した「北海道ドライブまるわかりハンドブック」の普及に努めているほか、28年度には国道等の通行止め情報を掲載しているウェブサイト「北海道地区道路情報」の英語版を開設し、道路情報板での英語表示も開始しました。

　また、外国人ドライブ観光の増加を地域間・季節間の旅行需要平準化に繋げようと、28年度から2か年計画で、レンタカーを利用する外国人客を対象に地方部の観光施設等で利用できる特典を提供して北海道の地方部に誘導する実験を行っています。1年目は10〜11月にプレ実験を行いました。旅行者アンケートによると、この実験を機に旅行計画を変更した方もおり、一定の誘導効果があったと考えられます。この結果を踏まえ、29年度には規模を拡大して実験を行う予定です。

　訪日外国人旅行者の約1割が訪問している北海道が世界水準の観光地となって、我が国の観光先進国実現をリードしていくべく、今後も増加が予想される外国人ドライブ観光について着実に環境改善を図っていきます。