第2節 自然災害対策

コラム 阿蘇大橋地区における大規模斜面崩壊対策

 平成28年(2016年)熊本地震では、阿蘇大橋地区において大規模な斜面崩壊が発生し、国道57号及び325号が通行止め、JR豊肥線が運転休止状態となりました。
 斜面上部に残る多量の不安定土砂の崩落による二次災害を防ぐため、新たに国直轄の砂防事業による斜面対策に着手しました。崩壊斜面の安定化と被災した交通施設の早期復旧のため、「阿蘇大橋地区復旧技術検討会」を設立し、専門的な学識経験等に基づく検討・助言をいただきながら対策を進めることとしました。
 斜面対策工事は、14台を同時に操作するなど、これまで前例がない規模で無人機械を投入して実施しました。土留盛土工や不安定土砂の除去などを進め、12月までに緊急性の高い土砂の除去が完了しました。1月からは有人施工に着手し、復旧の取組みを加速しています。
 
阿蘇大橋地区における斜面工事実施状況
阿蘇大橋地区における斜面工事実施状況


テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む