第1節 ICTの利活用による国土交通分野のイノベーションの推進

コラム 中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービスの実証実験

 中山間地域では高齢化が進行しており、日常生活における人流・物流の確保が喫緊の課題となっています。一方、「道の駅」については、全国に設置された1,134箇所のうちほとんどが中山間地域に設置されており、物販をはじめ診療所や行政窓口など、生活に必要なサービスも集積しつつあるところです。
 国土交通省では、こうした道の駅など地域の拠点を核として人流・物流を確保するため、「道の駅」等を拠点とした自動運転サービスの実証実験を、平成29年度より全国13箇所で実施しています。また、ビジネスモデルの更なる具体化に向けたフィージビリティスタディ(机上検討)を全国5箇所で実施しています。
 実証実験では、一般車両も混在する空間における自動運転車両の円滑な走行や、積雪路面における走行の安全性などの技術的な検証のほか、地域の特色を踏まえたビジネスモデルを検討するため、貨客混載による農作物や加工品等の集落から道の駅への配送や、自動運転車で集荷した農作物を、高速バスと連携して都内に配送するなどの実験にも取り組みました。
 平成30年度は、ビジネスモデルの構築のため、長期間の実験を中心に実施する予定であり、2020年までの社会実装を目指してまいります。
 
中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービスの実証実験


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