第1節 ICTの利活用による国土交通分野のイノベーションの推進

■9 気象データを活用したビジネスにおける生産性向上の取組み

 IoTやAIという急速に進展するICT技術をビッグデータである気象データと組み合わせることで、農業、小売業、運輸業、観光業など幅広い産業において、業務の効率化や売上増加、安全性向上などが期待されている。このため、気象庁では、産学官連携の「気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)」(平成29年3月設立)等を通じ、産業界のニーズや課題を把握するとともに、これらに対応した新たな気象データの提供等により、気象データの利活用を促進している。
 具体的な取組みの成果として、「気象衛星ひまわり8号」の観測データや「日射量予測データ」の活用が進められており、例えば、きめ細かな「霧予報」により乾いた質のよい牧草を効率的に収穫する実証実験が平成30年度夏に北海道で予定されている。
 
図表II-10-1-3 気象データの利活用促進による各分野における生産性向上
図表II-10-1-3 気象データの利活用促進による各分野における生産性向上


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