コラム 「海上保安制度創設70周年記念観閲式及び総合訓練」及び「海上保安制度創設70周年記念式典」を挙行
海上保安庁は、戦後間もない昭和23年(1948年)5月、「正義仁愛」の精神の下、大戦により暗黒と化した日本の海に灯りを灯すべく発足し、以来、国民の安全・安心を守るため日夜業務に従事し、平成30年で海上保安制度創設70周年を迎えました。
この節目の年に当たり、海上保安庁では、平成30年5月19、20日の両日、東京湾羽田沖において「海上保安制度創設70周年記念観閲式及び総合訓練」を実施しました。全国各地から集結した巡視船艇24隻、航空機12機に加え、国内外関係機関所属の船艇等や米国沿岸警備隊の巡視船が参加し、観閲式のほか、ヘリコプターによる編隊飛行訓練や人命救助、テロ容疑船捕捉・制圧訓練など緊張感に満ちた総合訓練を行いました。19日には、高円宮妃殿下並びに絢子女王殿下のご臨席を仰ぐとともに、石井国土交通大臣が出席し、20日には、安倍内閣総理大臣及びあきもと国土交通副大臣が出席しました。2日間で約5700名にものぼる皆様に乗船いただき、観閲式及び日頃の訓練の成果をご覧いただくとともに、海上保安業務への理解を深めていただきました。
また、6月に挙行した「海上保安制度創設70周年記念式典」では、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、安倍晋三内閣総理大臣、大島理森衆議院議長、伊達忠一参議院議長、大谷直人最高裁判所長官から祝辞を賜るとともに、アメリカやケニアなど9ヶ国の海上保安機関や世界海事機関、国際航路標識協会、国際水路機関など4機関からのビデオメッセージが上映されました。また、「70年の歩み」と題した映像やパネル展示により、今の海上保安庁の礎が披露されました。式典を通じて、海上保安庁では海上保安制度に与えられた使命を改めて認識するとともに、海上保安官一人一人が全力でその責務を遂行していく決意を新たにしました。