第3節　都市再生プロジェクト等の推進

1　多様で活発な交流と経済活動の実現

（1）国際交流・物流機能の強化
　都市再生においては、国際交流・物流機能の強化を通じた国際競争力強化が重要であり、拠点空港・港湾の機能強化とともに、アクセスの利便性向上が緊急の課題となっている。このため、都市再生プロジェクト第二次決定を受け、国際拠点空港（成田国際空港、関西国際空港及び中部国際空港）の整備や機能拡充を推進するとともに、東京国際空港（羽田）の再拡張について、事業を推進しているほか、空港とのアクセスの利便性向上を推進している。大都市圏の国際港湾については、国際水準の高規格ターミナル等の拠点的整備を行っており、港湾の24時間フルオープン化、輸出入・港湾関連手続のシングルウィンドウ化等を推進しつつ、アジア主要港をしのぐ港湾コスト・サービスの水準を目標に、官民一体となってスーパー中枢港湾プロジェクトを推進している。

図表II-3-3-1　大都市圏における拠点空港の整備

図表II-3-3-2　国際港湾の機能強化

（2）大都市圏における環状道路の整備
　環状道路は、都心に起終点を持たない交通を迂回させ、都市圏の交通渋滞の緩和やCO2排出量の削減等の機能を持つが、我が国の整備水準は未だ低く、環状道路としての機能が十分に発揮されているとは言い難い。

図表II-3-3-3　各国主要都市圏の環状道路の比較

　このため、例えば、首都圏においては、平成20年代半ばまでに首都圏3環状道路（首都高速中央環状線、東京外かく環状道路、首都圏中央連絡自動車道）の全体の約9割を完成させるよう整備を進めている。

図表II-3-3-4　東京外かく環状道路