コラム 幹線貨物鉄道と港湾との連携に関する日印協力について  急速な経済成長に伴い飛躍的に増大するインドの貨物輸送需要に対応するため、デリー〜ムンバイ及びデリー〜ハウラー(コルカタ)を結ぶ幹線貨物鉄道計画が、現在インドにおいて進められています。この幹線貨物鉄道の機能を最大限発揮させるためには、海外との物流の窓口である港湾との連携を強化し、港湾・幹線貨物鉄道を経由してインド国外とインド各地をシームレスにつなぐ輸送システムを構築する必要があり、我が国進出企業からも熱い期待を寄せられています。  具体的には、幹線貨物鉄道から港湾への接続性を向上するため、港湾地域内における鉄道輸送関連施設の整備や増大する貨物輸送需要に対応するための港湾整備が主要課題となっています。  そこで、幹線貨物鉄道と港湾との連携を強化するための日印協力を協議する場として、実務者による協議体「日印港湾・鉄道接続性向上ワーキング・グループ」を平成19年7月24日に立ち上げました。この協議体は、以下のメンバーから構成され、現在、インド西岸における貨物専用鉄道に接続すべき港湾の配置構想、港湾能力の向上等について検討を進めています。 【メンバー】 ○日本側:国土交通省(日側議長)、在印日本大使館、JICA、JBIC、JETRO ○インド側:海運・道路交通省(インド側議長)、鉄道省、財務省、計画委員会、その他関係連邦・地方機関 日印港湾・鉄道接続性向上ワーキング・グループ