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国土交通白書 2020

第7節 海洋の安全・秩序の確保

コラム 第2回世界海上保安機関長官級会合開催~史上最大!七つの海と五大陸から84の海上保安機関等の代表が結集~

 令和元年11月20日、21日の2日間にわたり、『第2回世界海上保安機関長官級会合』を海上保安庁と日本財団で共催しました。平成29年の第1回世界海上保安機関長官級会合、30年の第1回世界海上保安機関実務者会合に続いての開催で、アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、その他の地域の海上保安機関等の代表が出席、議長は海上保安庁の岩並秀一長官が務めました。

 会合において、下記内容の議長総括を取りまとめました。

・海で繋がる海上保安機関間の結束が極めて重要として、対話と連携・協力の強化の場としての本会合の開催を評価
・大規模な自然災害や薬物犯罪など国境を越える犯罪等、海上保安分野に係る地球規模の課題に対応できる人材の育成に向けた取組みの着手に合意
・各国から多くの先進事例の共有が行われるとともに、今後参加者間で有益な情報を共有するための取組みの着手に合意

 赤羽大臣は、冒頭、「是非ともこの貴重な機会を最大限活用し、海が抱える課題に対する理解を深め、平和で豊かな海に安全・安心という成果をもたらす議論となることを大いに期待いたします。」と述べました。

 会合終了後に催されたフェアウェルレセプションでは、安倍晋三内閣総理大臣が「世界各国の海上保安機関の協力が盤石なものとなり、その下で平和で豊かな海となる、そんな新しい時代を皆さんが切り拓いていただくことを期待します」と挨拶されました。

 また、世界中の海上保安機関との相互理解及び信頼醸成を促進し、事案対応に係る技術・知見を共有するため、展示訓練を実施しました。

 令和2年には第2回世界海上保安機関実務者会合が東京で開催される予定です。

第2回世界海上保安機関長官級会合開催