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国土交通白書 2020

第2節 地域活性化を支える施策の推進

コラム 「道の駅」第3ステージに向けた新たな取り組み

 全国に1,173駅が設置されている「道の駅」は、平成5年に道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供、地域の振興に寄与することを目的に創設されました。

 103駅でスタートした「道の駅」は、年々登録数を増やしながら第1ステージ『通過する道路利用者へのサービス提供の場(平成5年~)』、地域の拠点機能の強化とネットワーク化を重視する第2ステージ『「道の駅」自体が目的地(平成25年~)』と利用者のニーズに合わせ、取り組みを進めてきました。そして、「道の駅」の制度創設から四半世紀が経過した31年1月、地方創生を更に加速する新たなステージについての提言と新規施策の具体化に向けた審議を行うことを目的に、『新「道の駅」のあり方検討会』を設立され、有識者委員や行政委員による7回の検討会を経て、昨年11月に『「道の駅」第3ステージ』の提言がとりまとめられました。

 『「道の駅」第3ステージ』では、全国1,173駅に展開する道の駅が自由な発想と地元の熱意の下で、観光や防災など更なる地方創生に向けた取組みを官民の力を合わせて加速するとともに、「道の駅」同士や多様な主体との連携により新たな魅力を持つ地域づくりに貢献することをコンセプトに、新たな方針が示されました。また、観光案内所や多言語対応の整備等によるインバウンド観光への対応強化や広域的な防災拠点となる「道の駅」の機能強化を支援する「防災道の駅」認定制度の導入、子育て世代を応援する子育て応援施設の整備等の具体的な方策も示されました。

 国土交通省では、この提言を踏まえ、2020年からを新たなステージとし、地域や利用者の更なる期待や信頼に「道の駅」が応えていくための観光や防災等の様々な取り組みを関係者と連携しながら進めていきます。

新たなコンセプト
11/18 道の駅提言手交式
11/18 道の駅提言手交式
観光案内所でのインバウンド対応(道の駅「阿蘇」)
観光案内所でのインバウンド対応(道の駅「阿蘇」)
熊本地震時の自衛隊の前線基地(道の駅「あそ望の郷くぎの」)
熊本地震時の自衛隊の前線基地(道の駅「あそ望の郷くぎの」)
親子教室の状況(道の駅「パレットピア大野」)
親子教室の状況(道の駅「パレットピア大野」)