国土交通省ロゴ

国土交通白書 2022

第1節 観光をめぐる動向

■2 観光の現状

(1)国内旅行消費額

 令和3年の日本人国内旅行消費額は、宿泊旅行と日帰り旅行の合計で約9.2兆円(対前年比7.9%減・対令和元年比58.1%減)となった。日本人国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は約7.0兆円(対前年比10.0%減・対令和元年比59.2%減)、日帰り旅行消費額は約2.2兆円(対前年比0.5%減・対令和元年比54.1%減)となった。

(2)訪日外国人旅行者数

 令和3年の訪日外国人旅行者数は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、水際措置の強化が継続されたこと等により、対令和元年比99.2%減(対前年比94.0%減)の24.6万人となった。

図表Ⅱ-3-1-1 訪日外国人旅行者数の推移
図表Ⅱ-3-1-1 訪日外国人旅行者数の推移

(3)訪日外国人旅行消費額

 令和3年の訪日外国人旅行消費額は、令和3年1-3月期、4-6月期、7-9月期の調査が中止となったが、10-12月期の調査結果により試算すると1,208 億円となった。

(4)訪日外国人旅行者に占めるリピーター数

 令和2年の訪日外国人旅行者に占めるリピーター数は、令和2年4-6月期、7-9月期、10-12月期の調査が中止となったが、1-3月期の調査結果により試算すると293 万人となった。

(5)訪日外国人の地方部における延べ宿泊者数

 令和3年(速報値)の訪日外国人旅行者の地方部における延べ宿泊者数は130万人泊(対前年比83.3%減・対令和元年比97.0%減)となり、前年に続いて大幅な減少となった。

(6)日本における国際会議の開催状況

 令和3年の国際会議市場は令和2年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた。国際会議協会の調査によると、令和3年に日本で開催が予定されていた国際会議は364件で、そのうち実地開催されたものは3件(1%)に留った。最も多かった開催形態はオンライン形式の185件(51%)、次いでオンラインと実地開催を組み合わせたハイブリッド形式が61件(17%)でその他115件(32%)は延期や中止等により開催が見送られた。

(7)出国日本人数

 新型コロナウイルス感染症の影響により、令和3年の出国日本人数は、51.2万人(対前年比83.9%減・対前々年比97.4%減)で、前年に続いて大幅な減少となった。